Analog Discovery でサブミニチュア真空管の特性を測ってみた

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Digilent の Analog Discovery を使って、サブミニチュア真空管の特性測れるかなぁ、と思いつつブレッドボードに部品貼り付けていきます。使うのは Analog Discovery の AWG というオシレーター2つと、オシロスコープ入力です。AWG のうち一つはグリッドに加える負電圧を階段状に発生させます。そしてもう一つは、プレート電圧を変化させるために、ノコギリ波を発生させます。これを、オシロスコープ画面でプロットするものです。

ただし、Analog Discovery の AWG 出力電圧は最大 ±5V なので、ブレッドボード電源カードから 3.3V と 5V をAWG の出力と繋ぎまして、最大 10V で測れるようにしてみました。

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上の画面コピーが、3.3V の電圧足した 3.3V から 8.3V のプレート電圧での特性。下のが 5V の電圧足した 5V から 10V のプレート電圧での特性です。測れないことはないですが、セットアップがちと面倒なのと、電圧の読み替えが必要なのでちょい面倒ですかね。 真空管では苦労するものの、普通のトランジスタなどは繋げばそのままの読みで資料が作成出来るので便利やと思います。

6418 サブミニチュア管ヘッドホンアンプキットの定数変更

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頒布開始前の動作テストを行なったところ、テスト NG が出まして定数変更しました。

問題点1つ目は、電池電圧が 8V くらいで音が出なくなる真空管があったこと、これは事前チェッカーで測ると全く増幅出来てない球を発見したのがキッカケです。電源投入直後一瞬音が鳴るのですが、その後は駄目というやつです。グリッドの電圧を測ると0.4V程度とサブミニ管の自己バイアスにしては深いのがありました。プレートの抵抗値を変更して動作点いじって対応。困ったもんです…

この真空管のバラツキのため、9V の電池アラーム検出の抵抗値も変更しています。以上2点修正

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動作点をいじったのでバージョン 1.0 と1.1 の基板 2 枚測定してみました。増幅度がちょっと違うのが真空管のバラツキによる増幅度の違いです。周波数特性は目立って違うところが無いので大丈夫そう。休日に部品ピッキングした小袋をもう一回開けて抵抗入れ替える作業が発生しますが、それは今度帰ってきたら作業します。

6418 サブミニチュア管ヘッドホンアンプキット 初回頒布分のパーツピック

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今日は、6418サブミニチュア管ヘッドホンアンプキットの頒布準備で、10セット分のパーツのピッキングを行っていました。最初頒布は駄目な基板からと思っていましたが、やはり駄目なものを売るのはあれなんで年末年始、夏休みのプレゼント用にして普通に作れる V1.1 からの頒布です。

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真空管のチェックも行っています。不良真空管のチェックが目的ですが、簡単なペア取りも行っています。

私の動作確認用と予約が1個あるので初回頒布は8個です。これ以降も継続して基板と部品の仕入れを行います。当分の間は頒布できます。こちらの Blog でアナウンスしますので、時々チェックしてみください。

6418 サブミニチュア管キット製作ワークショップをしました

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Kyotani’s Hobby Page をやっている先輩を急きょ呼び出しまして、キットの制作を行い完成までたどりつけるかワークショップ開催。

無事キットは完成し音出しも出来たので、よかったというのが正直なところ。

  • 006P の金具取り付けで基板にうまくはまらず、ちょっと悩んだ。
  • 真空管のリード線はななめカットすると基板に差しやすい
  • 抵抗は、カラーコード見にくいのでテスターで確認推奨

など、説明書に書いておいたほうがよさそうな指摘がありましたので修正する予定です。あとは、部品揃えて準備完了したら頒布開始したいと思います。

6418サブミニチュア真空管使用ヘッドホンアンプキットの試作 という blog 記事も書いていただきました。ありがとうございます。

6418 サブミニチュア管ヘッドホンアンプの試作品完成

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先日オーダーしたテスト用基板が到着しましたので早速組み立て実施。結果は、単三電池ホルダ以外は大丈夫というものでした。

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電池の長さは基本決まっていますが、ある程度のレンジがあるのと、金具の接点出っ張りが図面よりデカイですなぁ。実際に電池入れたらギリギリでした。ペンチなどで曲げていただく対応をお願いしましょう。物は、日本橋のシリコンハウス共立で買ったものですが、台湾製と思っていて COMFORTABLE BC-0301 で部品作ったんですが、今金具を見ると KEYSTONE の文字が… ソックリさんですが、物は違うという事態になってしまいました。次回ロットからは電池金具見直ししましょう… 今回の基板は B 品として出します。

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アクリルの天板を仮止めしてみてどんな雰囲気になるか観察。見た感じはいいです。ただ電池交換時にはアクリル板を外さないといけない罠があります。

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簡単な測定だけしました。橙の線が f 特のグラフになります。十分です。

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また、別の方法でも測ってみました。100Hz,1kHz,10kHz を出したときの結果です。倍のトーンが観察されます。実際聞いてみた感じでは 12AU7 高電圧バリバリにかけたときみたいなキラキラ感はないですが、これはこれでゆるめにオクターブトーンが出てて素直に鳴るタイプのアンプに仕上がったと思います。わりと長い時間使ってもあんまり疲れない感じといったらいいかなぁ。

6418 サブミニチュア管ヘッドホンアンプの試作基板発注とアクリル板カットの見積

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6418 ヘッドホンアンプは、お正月の作業で基板のガーバーデータ出力までたどりつきました。この週末で試作分の基板発注とアクリル板の見積依頼をしたところです。今月下旬に運良く基板が届けば動作テストとマニュアル作成をして2015年2~3月頃リリースを目指したいと思います。また、頒布物の構成は下記のようにしようと思っています。

  • ヘッドホンアンプ基板と電子部品一式のセット
  • アクリル板+M3ネジ+スペーサー(オプション)

ヘッドホンアンプリリースまで今しばらくの間お待ち下さい。

6418 サブミニチュア管ヘッドホンアンプの基板

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6418 ヘッドホンアンプの基板にとりかかります。私が今使っているのは KiCad です。昔の Stable 版なので Version: (2013-07-07 BZR 4022)-stable という古いの使っていたりしてます。これで、先日作った回路図をもとに基板のレイアウトを行います。

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とりあえず版を作成して印刷して現物あわせタイムをやっていたのが上の写真で、作業日は元旦です。ここで、電池の長さやコンデンサの大きさが間違えていたのを発見。KiCad のモジュールエディタで外形の修正を行います。間違いは今回新規で作った部品ばかりでした。

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現物チェックでちょっとキツイかな言うところがあるので、修正途中の基板が上の画面コピーです。あと1日2日寝かせてから基板製作依頼することにしましょう。

6418 サブミニチュア管ヘッドホンアンプの暫定回路決めた

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6418 サブミニチュア管ヘッドホンアンプの回路を一旦締め切り。まぁ、決めてしまわないと基板のパターン引けないし。一応ことわっておきますが、この回路は参考資料で動く保証は出来ません。

初段はサブミニチュア管の増幅回路で、次段がオペアンプのボルテージフォロアというベタな組み合わせです。それ以外には、電池が減ってきたことをお知らせする LED が 2 つ付いてます。LED 2 つのうち 1 つは A電池用単三が減ったとき用で、もう一つは B電池の 006P の電圧が下ってきたことを知らせるものです。あえて、電源 ON を知らせる LED は付けませんでした。電源 ON LED 付けるだけで 006P の消費電流が倍になるためです。

B電池は 006P ですが、電池交換のときに +- 逆に差そうとする可能性をゼロに出来ないので、ダイオード一本の逆接保護を入れています。Pch MOSFET の逆接保護が電圧降下もほとんど無く良いのですが、手頃そうな石が面実装になります。面実装部品を付けるのが大変な方もおられるかもしれませんので、今回は簡便なショットキーダイオードによる方式を取っています。

オペアンプの出力側は、1000uF のカップリングコンデンサだけでも良いと思いますが、どんなオペアンプに交換されるかわからないので、簡単な発振防止用のCRフィルタは付けておきました。

さて、アートワークにとりかかりましょう

6418 サブミニチュア管が届いた

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6418 サブミニチュア管のヘッドホンアンプで使用する、RAYTHEON 6418 が届きました。前に届いていたのではありますが、Blog には今頃掲載と。

たまたま写真にしたラベルは 1984年3月に梱包されたもののようで、当時のお客さんであるユタ州 Ogden Defense Depot (DLA) というアメリカ軍のロジスティック施設に167箱納入されたもののうちの1箱のようです。

まとまった数の真空管が手に入ったんで、頒布物まとめんといけませんな

6418 サブミニチュア管ヘッドアンプ 部品選び開始

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タイトルはなんか順調そうなんですけど、実情はそうでもありません。いうやつ(笑)

基本土日というか東京から家に帰った日に電子工作の作業をするんですが、もうちょいまとまった時間欲しいところですが、愚痴を Blog に吐いてはいけませんな。Twitter に流します。

いきなりつまづいてるのは電池の端子でございます。まだ、全体が決まってるわけではないのですが、6418 ヘッドホンアンプ基板は電池デバイスとします。それも、真空管のヒーター用の A電池(単三 x 1)と真空管のプレート電圧やオペアンプを動かす B電池(006P x 1)を使うという、実にめんどくさいアンプです。

これらの電池は電池ボックスなどで接続するのではなく、基板上に電池用端子を設けて基板上に電池が乗っかるようにしようと思っています。そこで電池金具などいくつか求めて帰ってきた次第。006P は上の写真のでいいかなーとは思ってるのでが、単三電池は、もうちょい見栄えいいのにするかなーなどなど。006P 用の基板用電池ホルダーで見栄えのいいやつは 1 個 600 円とかいきなり高くなるのがつらい。単三用は結構種類あるけど 006P 用が地味選択肢すくない。

これ以外にも、6418サブミニチュア管をどうやって固定するのかなど検討せないかん項目は山盛りでございます。買う部品決めんことには基板も引けないので年内目標でパーツ決めたいところです