ヘッドホンアンプの案検討中3 の記事でおおよその抵抗値などを決めたので、とりあえずブレッドボードに組んでみてどうなるか確認します。ブレッドボードの面積の都合で最終段は 2SC2120 / 2SA950 のペア1組にしています。また、終段の抵抗は回路図では 1Ω にしてありますが、実験ということと熱暴走怖いので 3.9Ω と大きめにしていますし、その他抵抗も手持ちの近い値で代用しているところもあります。ちなみにこのときの終段のアイドリングは低めの 5mA です。
とりあえずざっくり動いてるかの確認で WaveSpectra を使用させていただきます。まずは、PC の内蔵オーディオの周波数特性のコピーを取っておくために、ライン出力端子とライン入力端子をケーブルで繋ぎましてループバックさせた状態で撮ります。 20kHz 越えたところで切れてます。ほぼフラットなので問題ないでしょう。
次、PC のライン出力をブレッドボードの試作アンプに、またアンプの出力を PC のライン入力に接続して、周波数特性を見てみます。結果、PC内蔵オーディオとほぼ同じカーブが得られました。大丈夫そうですね。
次は歪みの測定、上から 100Hz, 1kHz, 10kHz で測定した画面コピー 3つ。
- 100Hz 0.08130% 0.13249%
- 1kHz 0.00552% 0.05094%
- 10kHz 0.00253% 0.05350%
周波数と THD THD-N を書き出したら上記のようになりました。個人的には十分です。ちなみに PC につなぎっぱなしにしている M-Audio の USBオーディオインタフェースのループバック時 1kHz 時は 0.00460% 0.11684% という値なのでこれと比較しても十分と思います。なお、今回の WaveSpectra での測定は、出力電力など見ない簡便な測定方法で測っておりますのであくまで傾向を見るためのものと思って下さい。
THD+N の歪み率を下げるのはアイドリング電流を増やすことで対応出来ますがあまり増やすと、A級プッシュプルになっちゃいます。