VN-L5 MarkII 人柱版 CW トランシーバーキット製作

JL1VNQ さん ( https://jl1vnq.blogspot.com/ ) が頒布されている CW トランシーバーキット VN-L5 が MarkII となりました。この MarkII キットの人柱版製作募集を Twitter でみかけたので、まだ頒布あるかと聞いた所最後の1台とのこと。お願いして頒布していただいた次第。

(写真や図はクリックすると大きくなります。スペアナ画面は元から小さいので除く)

思いの外大き目の箱で届きまして、過去製作したキットに比べて時間がかかりそうな予感でした。で、実際にもかかりました。また箱に貼られたラベルには 10W とありますが実際には 20W です。リチウム電池運用ならファイナルの電源電圧が低くなるので 10W 程度になると思います。

中身は、基板・パーツ一式・説明書です。説明書については部品表・回路図と組んだ時の写真だけで、旧版の説明書も合わせて読んで組むとの指示でした。人柱なのでそこら辺は問題ありません。

基板は3枚構成になっていて写真左上がコントロール(CTRL)基板。右上は送信(TX)基板。手前が受信(RX)基板になっています。裏面の写真は掲載していませんが、裏面にも実装する部分もあります。

結構時間はかかりましたが組みあがりました。組みあがったので保証認定を取るべく資料を作成します。今回は JARD に保証認定してもらうので、送信機系統図とスペクトラムアナライザの測定結果を添付します。

RIGOL スペアナの入力に 50dB のアッテネーターを接続して測ります。今回確認したのは次の3つです。

  • 送信出力
  • 近傍のスプリアス
  • 高調波

このキットの送信回路基板の LPF は 160mb 用と 80mb 用の2つだけなので、スペアナ測定は 1.8MHz と 3.5MHz の測定した結果を提出しました。

160mb 送信出力

スペアナの RBW/VBW を 10Hz SPAN 100Hz で見ました。結果 44.25dBm で 26.6W の出力となりました。160mb の工事設計は 25W で出すことにしました。

160mb 近傍

送信周波数近傍を確認します。Span 10kHz で測ります。RBW・VBW は 10Hz が良いのですが、RIGOL DSA815TG では測定時間がものすごく長くなるので、30Hz にして測定。これでも 12秒程度必要です。17dBm(50mW)以下かつ基本周波数の尖頭電力より 50dB 低い値をクリアしていました。

160mb 高調波

高調波は本来 9kHz から 1GHz の範囲を取らないといけないかもしれませんが、第5高調波あたりまで測りました。50dBm 以下なので問題ありませんでした。

80mb 出力

スペアナの RBW/VBW を 10Hz SPAN 100Hz で見ました。結果 43.23dBm で 21W の出力となりました。80mb の工事設計は 20W で出すことにしました。

80mb 近傍

送信周波数近傍を確認します。17dBm(50mW)以下かつ基本周波数の尖頭電力より 50dB 低い値をクリアしていました。

80mb 高調波

160mb 同様第5高調波あたりまで測りました。50dBm 以下なので問題ありませんでした。

送信機系統図作成

測定の結果申請いけそうなので資料作成をします。送信機系統図は、無線局免許状の記載で 1.8MHz帯、3.5MHz帯、3.8MHz帯の申請となります。なので、各周波数帯の送信周波数を記載。また新スプリアス規格で設計・製作している旨の記載は必要です。

キットの回路構成はファイナル送信出力の LPF が 160mb と 80mb の切り替えになっているので LPF が2つあること、送信出力も 160mb と 80mb でそれぞれ何ワット出るかを図に記載しておきます。

電子申請Lite 入力

電子申請 Lite の工事設計は以下のように入力

  • 変更の種別:増設
  • 適合表示無線設備の番号:空欄
  • 発射可能な電波の型式及び周波数の範囲情報
    希望する周波数帯
    1.9MHz A1A
    3.5MHz A1A
    3.8MHz A1A
  • 変調方式:空欄
  • 終段管
    名称個数:MTA100N10KRI3 x 2
    電圧:13.8V
  • 定格出力: 25W と 20W
  • 添付資料は測定資料と送信機系統図。保証認定のPDF

工事設計入力画面で、変調方式など入れないと入力完了のチェックで未入力欄がありますが続けますか?のような確認ダイアログが出ます。問題ないので続行でOKです。

申請状況

・JARD 保証認定 2022/11/06申請 2022/11/10 保証完了
・JARD から認定シール(普通郵便)待ち 2022年11月24日完了
届かなくて再送してもらったため、シール入手に日数がかかりました。
・近畿総通宛の変更申請 2022/11/10申請 2022/11/14 審査終了

ということで、無線局免許状に新しい無線機の追加が完了しました。

「VN-L5 MarkII 人柱版 CW トランシーバーキット製作」への3件のフィードバック

  1. こんにちは、初めまして。私もVN-L5 MarkII組立中です。
    現在、TXユニットの組立動作確認まで終了したところです。
    私も完成したら保証認定取りたいと考えております。私スペアナは所持していないので、こちらの測定結果を使わせていただいてもよろしいでしょうか。
    よろしくお願いいたします。

  2. Seyaさん はじめまして。JP3SRS 楠といいます。
    Blog を見ていただきありがとうございます。

    測定結果のスクリーンショットの利用は参考資料として使えると思います。このブログ記事の最後に送信機系統図のパワーポイントと添付資料のワード文書をダウンロードできるようにリンクを作成しました。ダウンロードして修正してからPDFにして添付して下さい。

    保証認定取得がんばってください。

  3. 楠様
    JN1BMX/瀬谷です。
    早速リンクまで作成いただき感謝です。
    完成させて申請するときにありがたく使わせていただきます。
    ありがとうございました。

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