7119 PP アンプを ECC99 に変更

先日作成した 12AX7 + 7119(E192CC) のプッシュプルアンプですが、ネタついでにタマを 12AX7 → JJ ECC832、7199 → JJ ECC99 に交換しました。

ECC832 は ユニット1が 12AU7 ユニット2が 12AX7 の複合管です。ECC99(12BH7) は 7199 よりも最大定格がユニットあたり4.5Wから5Wになってますが、特性は似ていることとECC832,ECC99共に現行管なのでヨドバシとかでも買えます。

  • 7199(E192CC) と ECC99 のピンアサインは異なります。真空管ソケットの配線繋ぎ変えないといけません
  • ECC832 のピンアサインは 12AX7 と同じですが、ユニット1が 12AU7 なので、こちらも真空管ソケットの配線確認が必要です。

今回は差し替え運用が目的でしたので、回路の変更はありません。真空管ソケットの線をつなぎなおして動かしています。タマは変わりましたが基本変更ないので問題なく音出し完了しています。

7119 は購入難易度高いのでこっちがいいかな。

7119(E182CC) プッシュプルアンプ製作

購入日は忘れたのですが、名古屋のボントンさんに立ち寄ったところジャンク真空管コーナーに 7119 がありました。こういうのはとりあえず確保する対象でございます。これ使うならプッシュプルかということで製作いたしました。

アンプ部分の初段は 12AX7 の増幅と PK 分割。終段は 7119(E182CC) プッシュプルでトランスはアンディクスオーディオオリジナルトランス 6608P を使用した構成です。電源はゼネラルトランスPMC-100M を使用し、6CA4 整流管から10Hチョークを経てCRリップルフィルフィルタでつくりました。

回路図はクリックすると大きく表示されます。手持ちの余っている部品の都合で、コンデンサの容量が大きかったりします。

画像はクリックすると大きくなります。7119 のロードラインは、アウトプットトランスのインピーダンス 8k なので、4kと8k の線を引いてみて定格超えないかをざっくりチェック。B電源180V 位でトランスのドロップ引いてで175Vあたりとしてグリッドバイアス-5Vあたりがでてきました。このあたりで行きましょうという感じです。

シャーシは、共立電子・千石で売っている富士シャーシです。安くてたすかります。アルミがペラいのでシャーシとしては弱いですが、まぁそれでもこの手のアンプには十分です。対角線を持つようなことさえしなければ問題ありません。

電源スイッチやヒーターの配線をした後に、回路部分のボードを付けていきます。今回はタレットボードライクな基板を作成しそれに部品を付けて配線しました。

マックエイトの端子が余っているので、これを使うように1.6mmのスルーホールの穴をあけた基板を作って、必要なところに端子を差し込んで配線します。端子の高さがもう少し高ければよかったのですが、本家キーストーンの端子にはかないません(笑)

休日の間に動くかどうかだけは急ぎ確認したかったので、配線はやっつけです。

入出力特性です。私の手持ち音楽ソースはポータブル機器なので高感度仕様になっています。出力はおよそ1.5W手前が限界ですかね。でも十分な出力が確保できています。

周波数特性です。ゲインは 33dB です。50kHz 付近にこぶが出来てますが、発振にはなっていないので、12AX7 の直結部分に zobel フィルタを入れて高域を落とすなどの対処はしていません。

電源投入して、電圧チェック後軽く試聴。スッキリした感じの出音でした。真空管アンプなので鳴りっぷりは個性です。このアンプは鳴らしっぱなしで使用しても疲れない感じのいい感じにできました。完成してよかった。

12AX7 SRPP の電圧確認

srpp_voltage01

12AX7 は双三極管なので 2 つユニットが入っていますが、特性が同じではありません。上の回路で上側のカソードの電位(OUT)がどれくらいになるか測ってみたいと思います。

ユニット A 250V -2V 1.0mA
ユニット B 250V -2V 1.4mA
と、差が結構あるタマの上下ひっくりかえしてみたときの電圧

上カソード(OUT) 上3kΩ 下3kΩ 下3kΩ + 68Ω
76.7V 0.754V 0.756V 0.772V
90.1V 0.768V 0.767V 0.785V

上側カソードの電圧ですが、上のタマと下のタマ替えるだけで差が 15V くらいあります。こんだけ差が出ると、どこで調整しましょか?という感じですなぁ

ユニット A 250V -2V 1.4mA
ユニット B 250V -2V 1.2mA
と、差が少ないタマの上下ひっくりかえしてみたときの電圧

上カソード(OUT) 上3kΩ 下3kΩ 下3kΩ + 68Ω
86.3V 0.828V 0.827V 0.843V
81.7V 0.824V 0.825V 0.847V

こういうことも気をつけないといけないんだなということを認識した日でした。

2014/02/11 日本橋買い物

2014-02-11 14.23.18

先週はカゼで大変でしたので、建国記念の日にちょっとお出掛けです。

  • 千石電商 6C33C のソケット IGZCT7-C-G
  • デジット ボリューム、RCA 端子
  • 東京真空管商会 12AX7, JAN 6189W(12AU7)

前回日本橋行ったときには見つけていたのですが、千石で 6C33C のソケットを 840 円で購入。まな板実験用にでもと思い購入しました。デジットでソケットコーナ見ると品物は違うのですが 6C33C のソケットが 600 円で売られててズッコケ。まぁ、そういうことはよくあります。デジットではボリュームと RCA 端子を購入。今回は、ちょっと大きめのボリュームを購入。2連が 3,000 円で単連が 500 円でしたので単連を購入。

東京真空管商会が開いてたので、ちょっと覗いてみました。普段はここ開く前に日本橋離脱しちゃってるパターンが多いです。今日は 12AX7 と 12AU7 購入。12AX7 は TUNG-SOL のやつ。これは、測定結果のテプラが貼ってあってペアになってました。12AU7 は、有名ブランドの球は地味に高いですが、Philips の 6189W やったらもう少し安いです。とお話しつつ、こっち買うことにしました。こちらはペアでは無い普通の扱いです。あ、ロシア球に統一すべきだったか…

あとは靴など購入して帰宅でございます。それにしても寒い日が続きます。