ヤフオクのワッチで TK-80 や TK-85 を見てていつも、いい値段だねぇとということでいつもスルーしているのですが先日1台落札しました。届いた後軽い清掃をして動作確認をしましたが
- STEP/RUN 切り替えスイッチのレバー折れ
- キーのチャタリングがひどい
- 基板の反り → 放置
が最終的な残作業で残ってしまいました。スイッチは昭和なオーディオ機器にでも使われているようなスイッチなのですが、スイッチのピン間隔が 5mm だったかして今となってはどうしようもありません。レバーをエポキシで接着しました。
写真右側のレバーの根本にエポキシ接着剤が見えてしまっています。今のところこれで大丈夫そうです。オークション出品の写真でこのレバーが折れて無くなっている個体も良く見ますので仕方ないかと思います。
キーのチャタリングは、一度25キー外してみたのですがどうにもならんと判断。軽く掃除して戻しました。TK-85 のモニターROMのキースキャンは 9ms のチャタリング判定時間でやっていると付属の本に書いてありました。これを伸ばして多少はマシになるよう修正します。オリジナルの ROM を吸いだしてチャタリング除去時間の場所を確認します。
スクリーンショットはクリックすれば大きくなります。Visual Studio Code に Intel HEX Format プラグインを入れて編集しています。行末のチェックサムとか勝手に計算し直してくれるので便利です。修正箇所は 0697番地の 16 0E の 0E(14) が 9ms の設定値です。
ひとまず、この 0E を 5倍の 4D にしました。これを 2716 の EPROM に書き込んで TK-85 にセット。動かしてみたところ1回の打鍵でダブル・トリプルで文字が入るような状態はほぼ解消しました。まぁ25キーのスイッチも見つからないのでこれでマシになっただけでもよしとしましょうというところです。スイッチが経年でイカレテるので、完全なチャタリング除去は無理です。
オリジナルの ROM は無くすといけないので ROM2 ソケットに差しています。EPROM は手持ちに NEC D2716 があったのでこれに書き込みをしています。
RAMもプログラム領域などはモニタのメモリテストで good と出るのでひとまずOK。カセットインタフェースは今のところ試していませんが、PCのミキサーアプリで録音できるので暇なときにやってみようと思っています。
The key chatter will reduce with use. Also spraying contact cleaner at the key stems will help.
After posting this article, I fixed it using contact cleaner. No problem now.