Apple II Clone 機のリペア作業はまだ頓挫していません Hi
電源は DigiKey で買った中華スイッチング電源に置き換えしました。+5V, +12V, -5V, -12V の 4出力電源です。5V に電流流さないと電圧が出ないタイプです。電圧調整は 5V の半固定抵抗だけで他の電圧も連動して変化するタイプ。 +12V が 12.8V と高めでしたが、個別に調整できないためこのまま 5V 調整ちょっと低めに設定にしてなんとか行けるでしょうというところ。
電源のリップルが減ったのでコンポジット出力の水平同期、垂直同期の信号も見やすくなりました。
次は、居間のテレビではまともに画面表示できず今後の調整が困難なため、なんとか画面表示するべくあれこれ試行錯誤。
FPGA ボードのアナログ入力 → RGB 変換はダメでした。ADV7180 というビデオ信号をデータに変換してくれる石が乗っているのですが、データシートを見るとインターレースにしか対応していませんでした。Apple II のコンポジット出力はノンインターレースなのでモニタ探しにヤフオクへ
ヤフオクで見つけたのが SONY BVM-9045QD という 9インチモニタで 3000円(税抜き)でした。これならいけるんちゃうか?ということで早速入札。多量に出品されているので競合もなく落札です。ちゃんと同期も取れてテキストモード(モノクロモード)はばっちり表示できました。
次の問題は DOS が起動しない問題です。DOS の起動中にリブートがかかってしまいます。メインメモリがおかしいのは確実。4116 DRAM を 1 列ずらして起動できるか確認した結果 DOS の起動に成功。早速 DIAG ツールで RAM テストを実施。テストの結果やはり RAM テストでエラーがでました。画面では D5 のロケーションにあるチップが駄目と出ていますが、一個だけ交換してもエラーになったので仕方なく、 4116 8個(1列)丸ごと交換して RAM テスト OK を確認。
次はグラフィックモードの確認。というのはゲームを起動すると妙に画面が見にくい。やっぱおかしいということで、BASIC で横線を描画させてみました。その結果、画面の左に怪しい青の線が出たり、横線を数ピクセルおきに描画させても等間隔で表示されていません。DRAM から読み出すロジック部分でエラっているようです。このあたりになると TTL 張替えで対応することになります。Apple II で使用している TTL のほとんどは 74LS なのでまだ入手可能です。一部 74S もあってこっちは入手困難。今日 74LS のパーツは届く予定なので、描画データ読み出しに関連しそうなところを交換してみたいと思います。