終段のGM70 は B 電圧1000V くらいなのですが、初段と2段目に使う真空管は 6SL7(定格300V), 6SN7(定格450V) なので終段用の B 電源からドロップさせるのは面倒です。6SL7, 6SN7 用には普通にダイオードで両波整流した電源にリップルフィルタを入れることにしました。なお、日本橋に買い物に行くのも面倒だったので、家にあるもので組んでいます。
AC 280V を整流して 280 * 1.41 = 394.8V
リップルフィルタ1段目の分圧抵抗 394.8V * (33k / (1M + 33k)) = 12.6V FET(FQPF3N90) の VGS を 5V と仮定して 394.8 – 12.6 – 5 = 377.2V
リップルフィルタ2段目の分圧抵抗 377.2V * (470k / (1M + 470k)) = 120.6V FET(STP4NK60) の VGS を 5V と仮定して 377.2 – 120.6 – 5 = 251.6V
2段目の分圧抵抗 1M + 470k は抵抗値は高いのでもうちょっと抵抗値の低い組合せにかえたいところです。
実測は写真のように、リップルフィルタ 379V、リップルフィルタ2段目253V でした。電流流すとトランスの電圧が下るので回路組んだときはこの値から数V程度は下る見込です。
FET の電力も見ておきます。
リップルフィルタ2段目は 6SL7 で使います。仮に各ユニット 2mA 使った場合最大 4mA × 2本 = 8mA になります。 FET で120.6V ドロップするので 120.6V * 8mA = 約1W
リップルフィルタ1段目は 6SN7 で使います。仮に各ユニット 10mA 使った場合最大 20mA × 2本 = 40mA これにリップルフィルタ2段目の 8mA が追加になって 48mA になります。FET で12.6V ドロップするので 12.6V * 48mA = 約0.6W です。今回は 13℃/W の放熱器を FET に付けて様子見したいと思います。