サイレントバイオリン用の駒を削った

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今年の 3 月のことですが バイオリンの駒購入 という記事で、バイオリン用の駒を買ってきたことを書いたのですが、目的はサイレントバイオリンの弦高が、アコースティックバイオリンよりも高くてちょっと使いにくく弦高を下げるためです。サイレントバイオリンの駒を職人に頼むのは微妙だったので今回削りましたが、アコースティックバイオリンの保守は専門家に依頼しています。という補足も入れた上で作業開始。
上の写真の左はアコースティックバイオリンの駒で、右が未加工の駒です。今回はアコースティックバイオリンの駒をお手本に削っていきます。

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新品の駒にお手本の駒を重ねてエンピツで型を取ります。それで、余分なところをカット。


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ピントがどっかいってしまい見にくいですが、厚さの比較。最初は全体の厚さを減らすために、カンナで全体を削ります。

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カンナひっくりかえして、鰹節削る感じで駒を動かして全体の厚みを減らしました。指を削らないよう注意。

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で、だいたい厚みが同じくらいなったところ。

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このあと、小刀で弦のところが狭くなるように荒削りしてヤスリをかけるというのを繰替えして全体の形をあわせていきます。

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お手本をマネしてはいけない場所が1ヶ所。駒の足の角度です。アコースティックバイオリンは R がありますが、今回装着する場所はピックアップです。写真のように水平なので、足は平にします。

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削って、ヤスリがけを繰り返して完成です。アコースティックバイオリンの弦高と、今回削ったサイレントバイオリン用の駒の弦高です。

  • G 6.5mm
  • D 6.5mm
  • A 5.5mm
  • E 4.8mm
  • G 6.3mm
  • D 6.2mm
  • A 5.4mm
  • E 4.3mm

ちょっと低くなってしまいましたか。弾いてみて様子見してみたいと思います。

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使った主な道具は小刀です。あとはカンナと彫刻刀をちょっと使ったのとヤスリがけにペーパー、リューターにもヤスリを着けてます。

バイオリンの駒購入

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サイレントバイオリンの弦高がアコースティックよりも高いため、駒削ってみようと思いたちます。アコバの弦高とサイレントの弦高を測ってみると

  • G 6.5mm
  • D 6.5mm
  • A 5.5mm
  • E 4.8mm
  • G 7.5mm
  • D 7.5mm
  • A 6.5mm
  • E 5.0mm

サイレントのほうが約 1mm 高くなっています。基本スチール弦使うことで、弦の振幅がおおきくなるから、ビビリ防止のため高めの設定?とか思いつつ普段はナイロン弦なのでアコースティックバイオリン程度まで弦高下げたいのが正直なところ。

ただ、これはそのままでは使えなくて加工しないといけません。

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このぶ厚い駒を

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これくらいの厚さに削るのと、弦乗るところの位置決め。高さあわせと、足のフィッティングですね。専用の道具は無いので小型のナイフと小型のカンナとリューター使ってなんとかしようと思います。