ヘッドホンアンプ出力のリレー回路(スピーカー保護回路)

SpeakerProtect

 

ヘッドホンアンプの出力に取り付けるポップノイズ除けの保護回路です。手持ちの G5V -2  のリレーが 12V のため、電源電圧は 12V にて動作確認しています。

R1 330k の抵抗を通った電流が C1 にたまっていき C1 の電圧があがっていきます。この定数の場合は電源投入後4~5秒でリレーが ON になります。R1 を 470k 程度に大きくするとリレー ON までの時間は7~8秒程度となります。左下のスイッチはリレーを強制的に OFF にするためのスイッチです。

この回路は単純に電源ON後一定時間経ったらリレーを ON させるだけの回路です。正負電源を使うようなアンプの DC オフセット検出や、出力短絡の保護などはありません。

ヘッドホンアンプ基板にアクリル板の天板付けてみた。

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ヘッドホンアンプの基板見てたときに、アクリル板あるしホコリ除けにもならんけど天板付けみようと思い付く。四角切って穴開けだけじゃ寂しいのでピアプロを見てまわって nona さんが描かれた ルカさんの線画を発見 。ダウンロードさせていただき、カッティングのデータ用意して中華レーザーのセットアップしてカッティング。

2013-07-20 11.08.53

この手のものでしたら線画は太めの線と、多少ベタで塗ってるところがあったほうが目立つ印象を受けました。が、いいんじゃないでしょうかということで、基板に付けました。

ヘッドホンアンプ基板が出来たので早速試作

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とりあえず、部品載せてみた感じはこんなんです。とにかく基板は広いし、部品付け直しも楽です。スカスカ基板ですな。

初段と終段はトランジスタ差し替え可能にするためソケット対応。手持ちのトランジスタあまり無いけど数パターンは実験できます。とりあえず Wavespectra で 全て 2SC1815GR/2SA1015GR で構成したときと、初段 2SA970, 終段 2SC2655/2SA1020 の組み合わせのときを測定してみました。

THDN All 2SC1815GR/2SC1015GR 初段 2SA970
終段 2SC2655Y/2SC1020Y
100Hz 0.07169 0.09347
1kHz 0.06978 0.09519
10kHz 0.07772 0.09785

どちらも歪み率に差は無いという感じ。特にジュールシーフ(ブロッキング発振)で 1.5V の電池で LED 点灯させようというネタ用トランジスタ 2SC2655 も家にある ATH-A700 という安いドンシャリヘッドホンを素直な感じに鳴らしてくれたのが驚きです。またゼンハイザー HD-25もインピーダンス高めなのですがいいかんじです。

2SC1815/2SA1015 の組合せは、シャキっとしてて通りはいい音ですね。2SC2655/2SA970の艶のある感じとはまた違います。今のところ2SC1815/2SA1015が個人的に好きな音が出ているので基板に 2SC1815/2SA1015 3パラ載せて使用しています。

音質の表現については申し分けありませんが無理です。本人の語彙の足りなさもありますが、感覚によるところの判断なので十人十色なのです。

基板だけ先行して頒布開始の手続したいと思います。機会ありましたらよろしくお願いします。試作時の回路は以下のとおりです。

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ヘッドホンアンプの案検討中7 基板のガーバーデータ出たので発注

HA2_PCB

10センチメートル角の基板に 2SC1815 / 2SA1015 ヘッドホンアンプ部分だけの回路を入れました。基板裏側に描いたシルク印刷でキット番号の印字ミス。直さないまま発注してしまった。リカバリ出来ないのであきらめます。なんか、作るもの全てになんらかのミス入ってますなぁ…

ヘッドホンアンプの案検討中5 終段を2SC1815/2SA1015にしてみた

2013-07-05 06.42.03

先日ブレッドボードに組んでみた小出力アンプ。前回は終段に 2SC2120-Y / 2SA950-Y の組合せで簡単な確認を行いましたが、今回は 2SC1815-GR / 2SA1015-GR に替えてみて確認です。前回も今回もパーツの袋からトランジスタを出した状態で使っておりまして、部品の選定はしていません。終段のアイドリングは 5mA、以下前回記事同様に f特,100Hz,1kHz,10kHzの歪みのハードコピーです。

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簡単な測定方法で採取しているデータ故、傾向を見る程度のものとして扱って下さい

測定に使用しているPC内蔵サウンドのループバック値とたいして変らない値がとれました。重い負荷じゃなければそこそこの性能で動いてくれるのではと思います。あとは、回路図をステレオ分にして基板のアートワークに着手していきたいと思います。

ヘッドホンアンプの案検討中4 ブレッドボードに組んでみた。

2013-07-01 16.19.45

ヘッドホンアンプの案検討中3 の記事でおおよその抵抗値などを決めたので、とりあえずブレッドボードに組んでみてどうなるか確認します。ブレッドボードの面積の都合で最終段は 2SC2120 / 2SA950 のペア1組にしています。また、終段の抵抗は回路図では 1Ω にしてありますが、実験ということと熱暴走怖いので 3.9Ω と大きめにしていますし、その他抵抗も手持ちの近い値で代用しているところもあります。ちなみにこのときの終段のアイドリングは低めの 5mA です。

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とりあえずざっくり動いてるかの確認で WaveSpectra を使用させていただきます。まずは、PC の内蔵オーディオの周波数特性のコピーを取っておくために、ライン出力端子とライン入力端子をケーブルで繋ぎましてループバックさせた状態で撮ります。 20kHz 越えたところで切れてます。ほぼフラットなので問題ないでしょう。

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次、PC のライン出力をブレッドボードの試作アンプに、またアンプの出力を PC のライン入力に接続して、周波数特性を見てみます。結果、PC内蔵オーディオとほぼ同じカーブが得られました。大丈夫そうですね。

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次は歪みの測定、上から 100Hz, 1kHz, 10kHz で測定した画面コピー 3つ。

  • 100Hz 0.08130% 0.13249%
  • 1kHz 0.00552% 0.05094%
  • 10kHz 0.00253% 0.05350%

周波数と THD THD-N を書き出したら上記のようになりました。個人的には十分です。ちなみに PC につなぎっぱなしにしている M-Audio の USBオーディオインタフェースのループバック時 1kHz 時は 0.00460% 0.11684% という値なのでこれと比較しても十分と思います。なお、今回の WaveSpectra での測定は、出力電力など見ない簡便な測定方法で測っておりますのであくまで傾向を見るためのものと思って下さい。

THD+N の歪み率を下げるのはアイドリング電流を増やすことで対応出来ますがあまり増やすと、A級プッシュプルになっちゃいます。

ヘッドホンアンプの案検討中3

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検討その2の回路をもとにざっくり抵抗値などを計算しました。この回路は他の多くの方も製作されており、発表もされている超定番回路ゆえ詳細の計算方法はそちらにおまかせします。単純に html で長い文を書くのが面倒なだけですいません。上の画像をクリックして表示されたページの上のほうに「フルサイズ」のリンクあるので、そこクリックしてもらえれば拡大して見ていただけます。

上の図で終段が3パラになっているのは、基板のパターン作成時に予備を作るためのものです。ほかにも 0Ω 抵抗も基板上予備の場所扱いです。

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LTSpice に回路図入れて、DC解析

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今回約4倍で計算して、シミュレーションも 0.5V 入力が 2V くらい出ているので OK

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抵抗、コンデンサなど理想素子ばっかりでのシミュレーションなので参考程度ということにしかなりませんが、AC解析も 10MHz まで。入力・出力のカップリングコンデンサの容量もOKそうです。低域の遮断周波数は 6Hz 高域は 1.1MHz あたりでした。

ヘッドホンアンプの案検討中2

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1つ前の記事でヘッドホンアンプの検討案の回路掲載しました。そのときは、電池駆動で +- 両電源取ろうかなという考えもちらちらしていましたが、エネループの電圧考えると動作保証最低 6V と設定しても6本くらいは使いたいわけです。まぁ、モバイルでは使わんし AC アダプタでもいいかと考えると、結局のところ上記の定番回路に戻ってしまうわけです。(上の回路は単電源で動作します)

ということで、楽器とかやってる人なら持ってるであろう 9V の AC アダプタでいいんじゃないかと思いまして。これなら町の楽器屋さんでも千円ちょっとくらいで売ってますので入手しやすいかなと思います。

本当は、出力電力から必要な電源電圧を求めるものですが、今回は電圧が先にきています。終段はトランジスタ SEPP で、9V のうちトランジスタのバイアスや抵抗の損失など多めに見て 2V くらいマージン取っておいて 9-2=7V 7V/1.41=4.96V が自由に使える電圧 4.96Vx4.96V/32Ω=0.7688W が理論上の最大出力。最大コレクタ電流は 9V/32Ω=0.28A 平均電流 0.28Ax2/3.14=0.178A。終段を 2SC1815/2SA1015 だけでやるなら数個パラってやる必要がありそうですね。

まぁ、ヘッドホンアンプにはちょうど良い回路と思いますし、部品点数も少なめなのがいいです。今後バイアスの抵抗などを決めていきたいと思います。

ヘッドホンアンプの案検討中

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私らが電子工作入門と言いますと、ゲルマラジオにはじまって1石レフレックスラジオなどとにかくラジオを作ることからでしたが、今では携帯デバイスも沢山ありますしラジオはネットで聞けるような環境があります。なので、最近ではヘッドホンアンプかな?と思うようなこのごろ。

ということで、とりあえず1個作ってみようと思いましてとりあえず用意した回路の案は上の PNG ファイル。

ベテランの方が見られたら、初段にカレントミラー入れて、次段のブートストラップ回路のかわりに定電流回路入れてと、いろいろ指摘ポイントはあろうかと思います。が、2,30年前の回路でもそれなりに使えるんじゃない? ということで、上の回路案からスタートしてちょっと作ってみたいなと。

回路図エディタに部品貼り付けてこんな感じかなぁ、という状態なので、これからいろいろ変化していくと思いますが、そこそこ落ち着けばまとめを公開したいと思います。

早速ですが入力のコンデンサと抵抗の場所が間違ってますね。これだと、差動入力(+)の電位が決まらない