mcHF v0.7 問題点2

私の組み立てた mcHF v0.7 で発生している問題点ということです。

前の記事で 50Ω系アッテネータを組んだので、mcHF と SDR を接続して波形を見るべく、F1 + F3 + F5 + 電源ON でオールリセットしてキャリブレーションからやり直し。
Firmware は 2.9.16 を使用しています。

キャリブレーションで、IQ の設定をしますが、トランスミットのオフセット -12k のモードは手順通り完了。
CW IQ の調整をしようとオフセット OFF にして、SDRConsole の画面を見ると

まいったなぁ。という状況。CW IQ 設定はひとまず放置で、普通にサイン波をマイク入力して、出力がどうなっているか見てみようと、やってみたところ

USB モードのはずなのに両サイド電波出てますなぁ。と。これは知らない間にサイドバンドだけの正常な状態に戻ってました(;´・ω・)
これは、ソフトの問題と思われるのでいいとしますが、散々な状況のまま土曜日は終わってしまいました。

コア材に巻いたトランスに間違えがあるのか、終段 FET が悪いのかどうか。今のところいろんな事象が起こっているので、確認するのはまた後日ということで。

小出力無線機で使えるステップアッテネータを作ってみました

mcHF v0.7 はひとまず組み上げまで終りましたが、スペアナを持っていないので送信出力の具合をみることが出来ません。
SDR Console のスペアナ画面で波の出方くらいは見られるので、無線機出力を SDR に接続して SDR Console で見るためステップアッテネータを作ってみました。

無線機出力を見たいので 50Ω のアッテネータとして、それぞれ 1dB / 2dB / 3dB / 5dB / 10dB / 20dB の 6 段構成にしました。
抵抗の組み合わせは、表のように左が計算上求められる抵抗値、定本列はトロイダルコアの定本にチラッと載っている抵抗値、某キット列は qrpkit.com の抵抗値。
千石電商の通販で抵抗を探してみたところタクマンの3W(2W抵抗と同じ大きさ)抵抗で某キットの抵抗が揃えられました。

回路は各アッテネータをスイッチ切り替えの組み合わせで減衰量を決めます。

3/17に基板製作依頼をして3/22に入手。送ったガーバーファイルの .zip ファイルを間違えて、3mm ホールにシルク印刷があったり、抵抗番号のシルクが変だったりしますが見た目だけの問題なのでそのまま組んでみることに。

知っている方が見たら、あのキット完コピと言われる位に部品配置がそっくりさんです。KiCAD でパターン引いたら同じ形になってしまいました Hi
vna/J という Java 版 Vector Network Analyzer アプリと MFJ-225 のアンテナアナライザの組み合わせで減衰量を確認してみました。MFJ-225 は vna/J アプリケーションで miniVNA という機器を指定すれば認識します。測定範囲は最大 180MHz までなのですが今回の目的には十分です。

測定した結果、HF 帯 OK みたいなグラフとなりました。30MHz 以上で減衰量がバラツクのはスイッチの接点の加減ですかねぇ? 某キットはスライドスイッチを使っているので、スライドスイッチほうが性能良くなるかも知れません。

余った基板はシルクのミスプリなどもあるので、何かのタイミングで処分頒布したいと思います。

Nutube ポタアン (ポタ研 2018)

2018年2月10日 フジヤエービック様主催の「ポタ研」が開催されました。今年はろくなものができていなかたのでスルーの予定でしたが、korg さんがブース出すとのことで、相談の結果去年作った Nutube ポタアンを送付。場所に余裕あれば展示お願いしますという感じでした。

それでも、追加で何かできないかとディスクリバッファを付けた版とかを作ったりはしていましたが、ノイズまみれでこりゃあかんと断念した次第。

で、当日は無事展示されたようです。ブース手前側はラジオ技術などにも Nutube ポタアンの記事を書かれていたりする齋藤さんの作品。有名な方でらっしゃいます。うちのは奥のほうにひっそりと。

数日後出品したポタアンの返却が宅配便でおくられてきて、その中に出品お礼として Nutube をいれていただいてました。

失敗作の Nutube もそのうち取り外すので、元から持っていた在庫合わせて手持ち7個に。こりゃ次のバージョンを早いことつくらないといけないことに。korg 様ありがとうございました。頑張ります。

ダイヤモンドバッファの製作

トラ技をパラパラめくっていたら2015年10月号に、電池2本で動くダイヤモンドバッファの記事を発見。面白そうでしたので早速作ってみることにしました。

マルツのダイヤモンドバッファキットがあったはずなので、その基板を流用しようとジャンクボックス内捜索して無事発見。
記事の回路では、オペアンプは反転増幅で使用していますが、キットのパターンは非反転増幅。またトランジスタは 2SC1815 / 2SA1015 を使用するようになっています。トランジスタは手持ちが豊富にあって hfe が高い BC550C / BC560C を使うように部品を変更。低電圧フルスイングオペアンプは MUSES8832 が手持ちであったのでそのまま使用という条件です。

MUSES8832 の SPICE モデルは持っていないので、NJM2115 の低電圧オペアンプで代用、ショットキーバリヤダイオードは BAT41 にした回路をLTSpice にいれてシミュレーション。1段目のエミッタ抵抗をいじって終段の保護抵抗に流れる電流を確認して、問題なさそうな値を探しましたが結果的には 1k + 330Ω がよさげな感じでした。

マルツのキットには、2SC1815/2SA1015 を使ったレールスプリッタ回路がありますが、低電圧で効くかどうかわからないのでパス

電池ボックスに中点の線をくっつけて正負電源としました。

基板のパターンカットなどを施したのちパーツを載せて完成。

完成したダイヤモンドバッファの簡易測定。f特は 200kHz あたりまででしょうか。歪もこんなもんでしょうという無難な結果。

クリップしない程度のオシロの読みは 2.2V p-p でした。十分かと思われます。また出力は、30mVほどオフセット出てたのでカップリングのコンデンサは付けています。
アイドリング時電池の電流は 10mA 程度なので、単4でも電池の持ちはいいと思います。
試聴で AKG のオープンエアなヘッドホンも十分な音量で駆動でき、カップリングコンデンサの音の傾向もありますが、ボーカルの抜けもよく良く鳴ります。電池2本にしてはよくやるなという面白いアンプとなりました。

家の真空管アンプのスピーカー出力をヘッドホンに変換するアダプタ作成

71A シングルアンプが完成して時々電源入れては楽しんでいます。ふとヘッドホンでも聞いてみたいと思いスピーカー出力をヘッドホンに変換するアダプタを作成することに。回路は 5.6Ω + 1Ω + 1Ω + 1Ω の抵抗をつないで合計 8.6Ω がアンプからみた負荷です。ヘッドホンは、各1Ωの抵抗からタップを出して簡易音量調整できるようにします。

配線どうするか考えてなかったので、現物合わせでとにかく作ってしまおうと配置検討中のところ

一通り配線おわったところ。テスターでチェックして OK でした。

早速アンプに接続して動作確認しているところ。左右間違えやスイッチの配線間違いなく問題なくうごきました。今まで作った真空管アンプにはヘッドホン端子を入れてないのですが、これ一個あればヘッドホンでも聞けるので作っといてよかったアイテムですかね。

moode audio player 用 OLED に曲名表示するサンプル python スクリプトを書いてみた

moode audio player 用となりますが、128×64 OLED 液晶に曲名を表示するサンプルを作ってみました。
まぁ、処理の最適化をしていないので、全てメイン処理でうごいているという状態ですがひっそりと公開しています。

OLED の描画位置のイメージです。この後の修正で1ピクセルずらしたりしているところはありますが、だいたいこんな感じです。

Twitter に貼った動作イメージの10秒くらいの動画があるのでこちらでもリンク貼って見られるようにしました。

リポジトリは、下記アドレスになります。
https://github.com/ngc6589/moodeAudioPlayer_OLED_Display

71A シングルアンプ 回路の配線から完成まで

前の記事では、電源まわりの配線が終ったところまでの紹介でしたが、今回は回路の配線から動作確認までやってしまいます。回路の配線もシャーシ内で部品くっつけていくだけなので、途中の写真は割愛させてもらって、ほぼ配線終ったところのハラワタ写真が↑のやつです。

前段 12AU7(6189W) の簡単な動作チェック

終段 71A のバイアス電圧などを測りまして想定から大きくズレていないことを確認。配線完成であります。


71A ST管で試聴と CX371-A ナス管でも試聴。CX371-A は 71A を通販で買ってから1ヶ月以上たっても届かなかったので、あきらめて探してたら別の出品者から CX371-A が出てて速攻でポチっとなしたもの。結果的には両方届いたのでいいのですが、アメリカから通販して届かないときはホント来ないことを実感させられた一品。
出力トランスはアンディクスオーディオ S-14 ユニバーサルトランスなので決して高いものを使っているわけではありませんが、71A アンプは聴き惚れる音質。満足です。
71A を CX371-A と差し替えしますと、その音質が艶っぽくなり、その鳴りっぷりに感動しました。71A が NOS 品なので使ううちに変化してくるかな?ということで球は 71A に戻し当分の間はこっちで行こうと思っています。

シャーシ四隅にアルミを三角に切ったものを付けて大きめのゴム足付けるべきですが、ゴム足の加工はアンプ軽かったので、タカチの小さいゴム足をペタと貼り付けてオワリ。ひとまずアンプ台に収まってもらうのを優先にしてしまいました。

回路図にバイアスの電圧のメモなどを追記しました。


左、右の周波数特性。50kHz あたりのコブは、OPT の型番でググルとトランスの特性を測定された方がおられまして、そこに掲載されている傾向と似てたためトランスのクセということで放置です。

アンプの消費電力は 24W と小さく真空管の発熱も少ないので、通電したままでも心配するようなことはありません。常用アンプになりそうです。
古典管の寿命ってどんなもんでしょうかね?そこだけは知識ないので心配だったりします。

71A シングルアンプ 電源まわりの配線

今回から配線作業に入っていきます。まず 100V の配線をしたのち真空管のヒーター配線を行います。

LED 内蔵ロッカースイッチの LED の明るさ確認中。この LED は 71A のヒーター 5V を拝借して点灯します。 LED の Vf 1.7V なので電流制限抵抗 330Ω で 10mA の定格電流が流れる感じです。定格電流流すと地味に明るすぎる感があったので、抵抗を倍くらいにしてもいけるわなと点灯確認中。

100V 周りを配線し終えたら、12AU7 のヒーター電圧確認。12AU7 は交流点火なのでトランスと直結でもいいのですが、若干電圧が高くなるので、電圧調整のドロッパ抵抗を入れてヒーター電圧が何ボルトか確認。手持ちの抵抗の関係で 6.1V になりました。5% 以内でよしとしましょう。

GND の母線を張ったあと、71A の直流点火用整流ラグ板を取り付け。現物合わせでつけていきます。

パーツボックスをガサガサとして必要な部品をピックアップしたところ。次回の作業から回路の配線をする予定です。

71A シングルアンプ シャーシ加工作業中

71A シングルアンプのシャーシ加工を続行中。作業は休日の気分のってるときにしかやらないので、進捗はゆっくりなのです。今週は先週穴開けしたシャーシの穴開け作業継続です。AC インレットやヒューズホルダの所をリーマやニブラで加工していました。ほとんどの穴開けがおわりましたので、次はスプレー塗料を吹きます。


スプレー塗料の勢いが良くでベタベタであります。結果右サイドに余分な塗料が垂れてしまいましたが、常に視界にはいる正面とかでは無いためそのまま続行ということにしました。塗料乾燥したらいい具合のつや消しブラックになりました。


トランス類などパーツをシャーシに付けまして様子見の図。いい感じであります。ちょっとモチベあがりました。

来週から配線作業になります。配線をきれいにまとめるスキル無いので、組上ったときのハラワタをお見せできるかどうかわかりませんができるだけ努力はします。

TDA1387 DAC for Raspberry pi zero キットを作成してみました

スイッチサイエンスさんで取扱われている、jinson @chinjinson さんの TDA1387 DAC for Raspberry pi zero を購入して組み立ててみました。構成は、フィリップスの TDA1387 という DAC チップを使い、あとは I/V 変換する FET の回路だけという非常にシンプルなボードです。このシンプルさがいいなということで購入した次第

タイトルに Pi zero とありますが、Pi2 Pi3 でも使用可能です。表面実装部品はありますが、DAC とチップコンデンサだけであとはリード部品です。基板のシルク見ながら取り付けすれば問題なく組み上がると思います。

Volmio をいれてあった Raspberry Pi2 にさしてみたところ。特に干渉するようなところもなく OK でした。

Volmio を最新版に更新して試聴開始。DAC の設定は 「Generic I2S」 で音が出ました。TDA1387 DAC + ディスクリッドホンアンプ + AKG Q701 で試聴。オープンエアなヘッドホンでスカスカ感なくリスニングできてます。FET の IV 変換もいいのですかね。ナチュラルで聞き疲れしない十分な音質と思います。ひとまず素の音を確認したかったので、色付けないストレートな音がするディスクリヘッドホンアンプで試聴しましたが、ヘッドホンアンプはお好みで真空管式などにするのもよいかと思います。リーズナブルな価格ではありますが、非常にコスパが高くラスパイオーディオ入門にもってこいのボードと思いました。タクトスイッチによる制御は Volumio などの再生環境にあわせてスクリプト作成必要なので、こっちも勉強になります。