GM70 のロードライン更新版です。最終的な動作点はプレート電圧 950V より少し上でプレート電流 80mA のところになりました。右上りの赤い線はカソード抵抗 1.2k のラインです。右下りの青い線は出力トランスの 9.5k のライン。動作点のところに引いている縦線は gm を見るため、淡い緑っぽい線は、プレート内部抵抗 rp を調べるための線です。
GM70 のデータシートには、gm 6mS と μ 6.7 ありますが、グラフ読み取りしておおよその値を調べました。今回使う動作点あたりでは
gm: 4.5mS
μ: 8
rp: 1.8k
ぐらいの数字になりました。ということで、トータルゲインの試算
増幅率(倍) | 増幅率(db) | |
6SL7 | 40.0 | 32.0 |
6SN7 | 26.0 | 28.3 |
GM70 | 6.7 | 16.6 |
OPT | 0.03 | -31.0 |
トータル | 197.4 | 45.9 |
グラフから出力電力も目分量で求めた結果20W 程度 8 掛けとして 16W 程度が実質の最大出力となり、電圧換算は 11.3V でした。
ひとまず 150mV を入力の目安とした場合、必要な増幅率は 11.3V / 0.15V = 75.3倍(37.5db) です。
帰還抵抗 | β | Gain(倍) | NFB(db) |
100 | 0.500 | 2.0 | 40.0 |
2100 | 0.045 | 19.8 | 20.0 |
3900 | 0.025 | 33.3 | 15.5 |
9100 | 0.011 | 62.8 | 10.0 |
20000 | 0.005 | 99.6 | 5.9 |
47000 | 0.002 | 139.1 | 3.0 |
10db の帰還で 62.8倍の増幅率なので、帰還量 10 db は組込む予定。電圧の高いライン出力を持つ機器の対策はどうしましょうかね。アッテネータで減衰さすのが簡単なのですが… 検討ですね。